研究課題/領域番号 |
18K03764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17030:地球人間圏科学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
横沢 正幸 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80354124)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | サイズ構造 / 位置モーメント / 空間不均一性 / 個体間相互作用 / 森林生態系 / 樹木集団動態 / 計算簡約化 / 環境変動 / ギャップダイナミクス / 樹木空間配置 / 個体間競争 / 環境応答 |
研究成果の概要 |
本研究では、気候変動に対応した植生分布予測精度の向上を目指し、植物個体の空間配置構造を陽に考慮せずに、位置モーメントを用いてギャップダイナミクスを精度良く記述するサイズ構造モデルを開発した。このモデルは、植物個体間の競争や森林の更新・遷移過程を考慮し、広域スケールでの植生分布の変化を高精度に予測可能とするものである。また、長期にわたる毎木センサスデータを用いてモデルの妥当性を検証し、空間明示型個体ベースモデルと比較して精度の高いシミュレーション結果を提供することが確認された。しかし、数値計算上のアルゴリズムやクロージャー問題など、解決すべき課題も残されている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、植物個体の空間配置構造を陽に考慮せずに、個体配置が重要なギャップダイナミクスを精度良く記述するモデルスキームの開発を目指した。このモデルスキームは、個体の空間配置情報を位置モーメントで表現し、個体サイズごとの消長環境を定式化することにより、空間不均一性を簡約的に取り込むものである。また、このモデルを地球システムモデルの動的植生サブモデルに導入することにより、森林生態系の広域スケールでの環境応答の理解および予測精度の向上に資する。
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