研究課題/領域番号 |
18K03778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
保柳 康一 信州大学, 学術研究院理学系, 特任教授 (30202302)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | tsunami depsoits / storm surge deposits / global warming / sea level rise / 井田川低地 / GBM Delta / 津波堆積物 / 高潮堆積物 / ストーム堆積物 / 南相馬市 / バングラデシュ / BGMデルタ / 海水準変動 / 温暖化 / 沿岸地形変化 / 地球温暖化 / ベンガルデルタ / サイクロン / 洪水堆積物 / 環境変化 / イベント堆積物 / 南相馬市小高区井田川 / 完新世環境変動 / 縄文海進 / ガンジス・ブラマプトラ・マグナデルタ / ベンガル堆積盆地 / 海進期堆積物 / 福島県 |
研究成果の概要 |
この研究では,海水準上昇期における津波や嵐による高潮の影響を具体的に知るために,これまでに地震津波の影響が知られている福島県井田川低地とバングラデシュのガンジス-ブラマプトラ-メグナ(GBM)デルタについて研究をおこなった.その結果,井田川低地では寒冷化期終了後に起こった津波の後,それまで高い砂丘列に阻まれて低地に到達しなかった嵐による高潮が影響していると考えられる砂層があることが分かった.バングラデシュにおいても1000年前以降の海水準上昇によって,高潮堆積物が増加していることが示された.このように温暖化による海水準上昇によって,津波,高潮などの影響を陸域が受けやすくなることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究によって,海水準上昇と津波,嵐の高潮が相互に働き,陸域への影響を大きくすることを示した.このことは温暖化が進むとされる現在,今までとは違った大きな災害をもたらす可能性を示したといえる.温暖化は,海水準上昇をもたらす.人類の多くが海岸付近で生活しており,嵐による高潮や地震による津波などの脅威にさらされている.これらの海面上昇と高潮や津波の相互作用による影響を過去の地層中に見出して,明らかにすることは,今後,地球温暖化の中での災害対策の基本として重要である.
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