研究課題/領域番号 |
18K03779
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
|
研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
平原 和朗 香川大学, 四国危機管理教育・研究・地域連携推進機構, 客員教授 (40165197)
|
研究分担者 |
宮崎 真一 京都大学, 理学研究科, 教授 (00334285)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | データ同化 / アンサンブルカルマンフィルタ / 長期的スロースリップ / 速度状態摩擦依存則 / GNSS / すべり発展予測 / 巨大地震発生 / 速度状態依存摩擦則 / 自発的セグメント化 / 自己組織化 / 自発的セグメンテーション / 一様な摩擦特性 / 横長なスロースリップ域 / 震源核臨界サイズ / アンサンブルカルマンフィルター / スロースリップイベント / GNSSデータ / 摩擦構成則 / 巨大地震 |
研究成果の概要 |
逐次的データ同化手法であるアンサンブルカルマンフィルター(EnKF)を用いて、豊後水道長期的スロースリップ(LSSE)を対象に、GNSS地殻変動観測データから、LSSE断層域での摩擦特性の推定およびすべり発展予測を逐次的に行う手法開発を行い、双子数値実験によりその性能を確かめ、この成果を国際誌に公表した。 更に、実GNSS観測データへの適用を目指して、国土地理院GNSS観測網(GEONET)データから運動学的逆解析により推定されたLSSE断層面上でのすべり速度データに対してEnKFを適用し、摩擦特性の推定に成功し、LSSEイベントの終了時期の予測といった数か月程度の短期的な予測可能性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
データ同化手法は気象や海洋分野での事象予測に用いられ多くの成果を挙げている。しかしながら、地震学での適用例はまだ多くない。そこで、豊後水道長期的スロースリップ(LSSE)域を対象に、アンサンブルカルマンフィルタ(EnKF)を用いて、GNSS観測時系列をデータとして、LSSE断層面上での摩擦特性推定とすべりの発展予測を行う手法を開発した。双子数値実験によりその性能を評価し、部分的ではあるが実データを用いて、摩擦特性の推定とすべり発展予測に成功した。LSSE挙動の理解は巨大地震発生予測において重要で、巨大地震発生予測に向けてのEnKFによるLSSEのモニタリングの第一歩と評価できる。
|