研究課題/領域番号 |
18K03783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
川畑 博 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (90392943)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マグマ貫入 / 未固結堆積物 / マグマ貫入深度 / 最高被熱温度 / 放射性同位体比 / 微量元素 / 初生マグマ / 同化作用 / 全岩化学組成 / 同位体比 / 貫入岩体 / magma finger / 海溝近傍火成活動 / 付加体 / 熱的影響 |
研究成果の概要 |
海溝近傍火成活動の産物である室戸岬ハンレイ岩体に注目し、マグマ貫入境界を調査対象とした。野外の産状をもとに、堆積物―マグマ貫入境界で起こる多様な地質現象を時系列で読み解き、その現象をもたらした物理条件を相平衡とレオロジーにもとづいて制約した。また、マグマ貫入によって引き起こされる堆積物の相変化、組織変化、化学的変化を明らかにした。これにより、マグマ貫入がもたらす未固結堆積物への熱的・化学的影響を理解することを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
室戸岬ハンレイ岩体では、ハンレイ岩内部に発達する層状構造の形成過程に関心がもたれマグマの分別結晶作用や、メルトー結晶間の分離・移動機構が詳しく研究されてきた。一方、本研究では貫入境界に見られる多様な産状を用いて、マグマー未固結堆積物の接触境界部で起こる現象と、その物理条件を明らかにすることを試みた。未固結堆積物へのマグマ貫入は、リフト帯や背弧海盆でも起こる現象であり、堆積物中の有機物熟成や熱水環境の地下生物圏にも関わる地質現象である。本研究で得られた知見は、マグマ貫入現象をマグマ側と堆積物側の両方から統一的に理解していく上で役立つものと期待される。
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