研究課題/領域番号 |
18K03784
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金嶋 聰 九州大学, 理学研究院, 教授 (80202018)
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研究分担者 |
ヘルフリック ジョージ 東京工業大学, 地球生命研究所, 研究員 (80747163)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 下部マントル / 不均質構造 / 化学組成 / 地震波アレイ解析 / SP散乱波 / 玄武岩物質 / 地震波アレイデータ / 散乱波 / 化学的不均質 / 玄武岩的物質 / 褶曲構造 / 深さ分布 / 化学組成不均質 / 地震波散乱 / 地震計アレイ / 地震波の散乱 / アレイ解析 / 小規模組成不均質 / マントル対流 |
研究成果の概要 |
トンガ地域など環太平洋地域の沈み込み帯下部マントルのSP散乱体分布を包括的に調査し、最上部300kmに多くの散乱体があり、より深い領域では散乱体個数は減少する傾向を見出した。同種の傾向は他の散乱波(PPやSS)についても見られ、下部マントル不均質の一般的特徴と考えられる。下部マントルSP散乱波強度はポストスピネル転移による660km不連続面でのSP変換波の70%に及び、大きな物性変化が数kmの範囲で起きている。オホーツク海とペルー下の下部マントル散乱体群のUSアレイのデータを精査し、これらが、著しく褶曲した厚さ10km程度の薄層構造を持ち最低で100km程度の広がりを持つことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究課題はそれ自体としては特段の社会的意義を持つものではないが、地質学的な時間スケールにおけるマントル全体の物質循環の変遷を明らかにする際に鍵となる観測事実を与えることを目指している。マントル深部と地球表層の間に起きる物質循環の問題は、地球表層の環境や生命進化と深く関わる地球科学の最重要課題の一つである。
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