研究課題/領域番号 |
18K03789
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
廣井 美邦 国立極地研究所, 先端研究推進系, 外来研究員 (40019427)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | メルト包有物 / 過冷却結晶成長組織 / グラニュライト / 大陸衝突型造山帯 / 部分融解 / 急速冷却 / 非平衡結晶成長組織 / 準安定相 / 過冷却組織 / ザクロ石 / 大陸衝突型造山運動 / 高温高圧広域変成岩 / 微細組織保存 / 高温変成作用 / 過冷却 / グランディディエライト / 高温広域変成岩 / 上昇過程 / 冷却速度 |
研究成果の概要 |
世界各地の様々な時代の大陸衝突型造山帯に産出する高温高圧広域変成岩中のザクロ石結晶中から研究代表者らによって発見された特異なメルト包有物は斑状組織と樹枝状~球晶状の形態を示す石英を含むなど珪長質火山岩に類似した特徴を示し、珪長岩包有物と命名された。珪長岩包有物を様々な観察・分析機器を用いて詳細に解析するとともに再現実験を行って生成と保存の条件を限定した。またスリランカでの調査から地質学的な状況を明らかにした。その結果、大陸衝突型造山帯深部で形成された岩石の上昇・冷却過程に関する革新的なテクトニックモデルが必要であることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直接的な観察や試料採集が不可能な大陸地殻深部、特に大陸衝突型造山帯の深部での地質現象の解明を目指して、研究代表者らによって発見された特異なメルト包有物を詳細に解析した。大陸衝突型造山帯では巨大山脈が発達して様々な気象現象に影響するとともに、大地震などの大規模な自然災害が起きている。本研究の結果、この種の造山帯の深部では岩石が確実に部分融解することとそれが従来の想定よりもはるかに高速で上昇・冷却する可能性があることが明らかになった。
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