研究課題/領域番号 |
18K03794
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
豊国 源知 東北大学, 理学研究科, 助教 (90626871)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | グリーンランド / 地震波トモグラフィー / 地震波形解析 / ホットプルーム / 地殻 / マントル / 地震学 / マントルプルーム / 大西洋中央海嶺 / グリーンランド氷床 / 氷床融解 / アイスランドプルーム / 準リアルタイム監視 / 地震波干渉法 / 地震波 / 氷床底部融解 / 準リアルタイム / 環境変動 |
研究成果の概要 |
北極グリーンランドでは,氷床上の苛酷な環境のため,本格的な地震観測網が長らく展開されていなかった.本課題では新設された地震観測網「GLISN」で得られた地震波形やP波到着時刻データを解析し,本地域下の地殻・マントル構造や,氷床全体の地震波減衰定数を初めて明らかにした.主要な成果は,グリーンランド直下に,核-マントル境界からマントル遷移層まで上昇するホットプルームを発見し「グリーンランドプルーム」と命名したこと,さらにそれが,大西洋中央海嶺に沿って分布する活火山や氷床底部融解への熱の供給源である可能性を指摘したことである.これらを含む一連の成果は4篇の論文として国際誌に掲載された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グリーンランドとその周辺地域では,氷床の底部融解やスバールバル諸島西部の特異的な高地殻熱流量,大西洋中央海嶺に沿った活発な火山活動といった現象が知られていたが,これらの間の関連は不明であった.本課題の一連の研究によって,これらはグリーンランドプルームとその支流の活動として統一的に説明が可能となった.特に氷床の底部融解に伴う海水準変動や火山活動よる環境変化は我々の生活とも密接に関わる問題であり,その根源となるメカニズムを提唱したことは学術的・社会的意義が極めて大きい.
|