研究課題/領域番号 |
18K03795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福島 洋 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (80432417)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | InSAR / InSAR時系列解析 / 断層クリープ / 地震発生層 / 副次的断層 / 地震性断層すべり / 非地震性断層すべり / 航空機レーザー / SAR / 地表変位 / 地震 / 活断層 / 地殻変動 / 地殻レオロジー |
研究成果の概要 |
2011年と2016年に茨城県北部で発生したM6規模の地震の解析から、6年弱という短期間で同一活断層が繰り返して破壊されたことおよび、地震間におそらく2011年東北地方太平洋沖地震(M9)の影響で起こった異常に大きな先発地震の余効変動がその原因であることを示した。レイテ島におけるフィリピン断層では、固着域と非固着域が明確に棲み分けていて、2017年に発生した地震の破壊域は固着域と明確に重なっていることを示した。2016年熊本地震の主破壊を起こした布田川断層の北端では、断層深部構造は無くなっているが、表層部においては根が浅い小断層が主破壊によって受動的に破壊されたことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
茨城県北部の地震の解析からは、極短期間で同一活断層が再活動することを示し、断層破壊域周辺(「端」)が脆性破壊を起こさない流動変形域であることを示唆する結果を得た。フィリピン断層の研究からは、空間的に明瞭に連続する断層面上でも、地震破壊を起こすセグメントと起こさないセグメントが明確に棲み分けていることを示した。2016年熊本地震の解析からは、地震破壊域の「端」の一形態として火山域があり、そこではごく表層でしか脆性破壊を起こさないことを示した。総じて、断層(地震破壊可能な弱面)は地殻内ごく一部のみに存在し、それ以外の領域は地震を起こせない(流動変形または断層クリープ)ことを示唆する結果を得た。
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