研究課題/領域番号 |
18K03796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
加納 将行 東北大学, 理学研究科, 助教 (10739056)
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研究分担者 |
宮崎 真一 京都大学, 理学研究科, 教授 (00334285)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | データ同化 / 断層すべり / 摩擦特性 / 地殻変動 / 機械学習 / スロースリップイベント / GNSS / GNSS |
研究成果の概要 |
本研究では、プレート沈み込み帯において、現在どのような断層すべりが生じているか、またそれが短期的にどう推移していくかを、推定・予測するためデータ同化手法開発を主目的とする。それに向けて、断層すべりの様式を既定している摩擦特性の時空間分布の解明のための手法開発、地殻変動データ解析を行った。その結果、地殻変動データから地震後1ヶ月程度の断層すべりの予測能力の向上に成功した。また巨大地震とゆっくりとした断層すべりであるスロースリップ(SSE)の時空間的な関係・繰り返し発生するSSEの多様性を解明すると共に、琉球海溝南西部における巨大地震発生ポテンシャルを持つ領域を推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、将来起こるであろう巨大地震の予測に向けて重要な、断層すべりの様式を支配する摩擦特性の推定を地殻変動データから直接推定し、ゆっくりすべりの予測を行うデータ同化手法を開発した。開発手法を用いてゆっくりすべりの時空間発展をリアルタイムでモニタリングすることができれば、そのようなすべりが巨大地震発生域に与える応力擾乱をより定量的に評価することが可能になる。関連して、ゆっくりすべりの発生により巨大地震発生域の下端で固着のはがれが生じていることが明らかになり、このような観測事実からもゆっくりすべりをより定量的に現状把握することが重要と言える。
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