研究課題/領域番号 |
18K03802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
久家 慶子 京都大学, 理学研究科, 教授 (50234414)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 深発地震 / 内部構造 |
研究成果の概要 |
本研究では、深さ400kmをこえる深発地震からの高周波P波と低周波P波の到来時間差を、東北日本に限らず、マリアナ諸島とトンガ-フィジー-ケルマデック諸島において観測することに成功した。沈み込むプレート内の準安定オリビンにあたる地震波低速領域が世界的に存在する可能性を暗示する。また、準安定オリビンを含むオリビンの相分解が想定される深さ660kmの地震波不連続が二重構造をもち、単純な1つの不連続面ではないことを示す観測も発見した。マントル遷移層底部での現象や構造が単純なものではない可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
深さ数百kmで深発地震が発生するメカニズムは未だ明らかではなく、本研究の成果はその理解に貢献するものである。1つの説は、沈み込むプレート内に存在が提案される準安定オリビンの関与である。過去の根拠は東北日本に限定されていたが、本研究の成果は、世界の他の地域においても類似する物質の存在を示唆し、深発地震との一般的な関係につながるものである。また、この説では、オリビンの分解が起こる深さ以深で深発地震がないことを予測するが、本研究で新たにみつけた660km地震波不連続の複雑な構造は、深発地震の下限や位置が、オリビンの分解以外から影響を受けている可能性も含むものである。
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