研究課題/領域番号 |
18K03818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 (2019-2022) 秋田大学 (2018) |
研究代表者 |
山崎 智恵子 (嶋田智恵子) 独立行政法人国立科学博物館, 地学研究部, 協力研究員 (60597186)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 珪藻化石 / 白亜紀 / 古海洋 / 進化 / 生態 / 北海道 / 珪藻 / 北西太平洋 / 適応放散 |
研究成果の概要 |
珪藻にとって中生代とは分類群としての成立期にあたり,この時代の化石記録を検討することはその進化史を理解する上で極めて重要であるが,白亜紀中期のセノマニアン期~チューロニアン期の化石記録は絶望視されてきた.代表者らは北海道北部天塩中川地域に産出するこの時代の含アンモナイト化石炭酸塩岩にそれぞれ全く異なる珪藻化石群集を見出したため,国内で入手可能な試料を検討し,産出する珪藻殻の顕微鏡写真を網羅的に撮影し同定した.そして,白亜紀中期に漠然と示唆されていた珪藻化石群集の大転換を天塩中川地域において認め,かつその地質年代が両期の間であると断定した.この成果を「地質学雑誌」に2編の論文として公表した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
こんにちの水圏において生態学的に最も成功した一次生産者である珪藻にとって,中生代とは分類群としての成立期にあたり,この時代の化石記録を検討することは珪藻の進化史を理解する上で極めて重要であるが,中生代(事実上は白亜紀)特に,白亜紀の中期(約1億~8980万年前)については絶望視されてきた. 白亜紀の中期に予想される超温暖化や海洋無酸素事件は,地球史上最も苛烈な古海洋事件の1つである.こうした例外的な環境変動と低次生態系との相互作用(物質循環や進化的放散)の実態を指示する直接証拠である珪藻の化石記録が得られたことは極めて意義深いといえる.
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