研究課題/領域番号 |
18K03856
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18010:材料力学および機械材料関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
伊藤 寛明 近畿大学, 工学部, 准教授 (70534981)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 熱粘弾性特性 / 応力緩和 / シフトファクタ / 粘度測定 / ネットワーク構造 / 光学ガラス / ガラス組成 / クリープ試験 |
研究成果の概要 |
本研究では,種々の市販光学ガラスに対してクリープ試験を行い,ガラス組成・ネットワーク構造が応力緩和挙動に及ぼす影響を調査した.その結果,これらは応力緩和挙動にほとんど影響を及ぼさず,ガラスの種類に依らずほぼ同一形状の緩和せん断弾性係数のマスターカーブを描くことを明らかにした.また,クリープ試験による熱粘弾性特性の評価時間の大幅な短縮を目指し,平行平板試験による粘度測定を試み,粘度からシフトファクタを算出することに成功した.さらには熱機械分析装置を用いた極めて低荷重の平行平板試験を併せて実施し,シフトファクタに測定荷重は影響しないことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,ガラスの熱粘弾性特性を短時間かつ容易に同定する新たな手法を提案した.光学ガラスの応力緩和挙動はネットワーク構造やガラス組成の影響を受けずほぼ同一挙動を示すこと,また平行平板試験による粘度測定によってシフトファクタ(時間‐温度移動因子)を,従来のクリープ試験と同等の精度を有しつつ短時間で評価できることを明らかにした.特に粘度測定によるシフトファクタの決定手法は,ガラスのみならず各種高分子材料への適用も可能と考えられることから学術的にも価値がある成果と考えている.
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