研究課題/領域番号 |
18K03888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
北田 良二 崇城大学, 工学部, 教授 (60540276)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 金型 / 離型 / 熱硬化性樹脂 / 表面粗さ / 圧縮成形 / 放電加工 / 切削加工 / 研削加工 / 離型力 / 離型性 / 表面成分 / 樹脂成形 / 表面性状 |
研究成果の概要 |
本研究では,金型加工面と成形樹脂との離型性について考察した.金型加工面として,精密金型の表面加工で汎用的に使用されている形彫り放電加工面,切削加工面,研削加工面を採用した.各種加工面に熱硬化性フェノール樹脂を圧縮成形した後に,成形樹脂を加工面から垂直方向に引張り,成形樹脂が剥離する際の最大引張荷重を離型力として測定した. 各種加工面と離型力との相関を調査した結果,表面粗さが大きくなるにしたがって離型力が大きくなる傾向が得られた.したがって,表面粗さは離型性に影響を及ぼす因子の一つであり,加工面の凹凸の起伏を小さくすることで離型性を改善できる可能性があることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プラスチック成形に使用される金型は,製品の品質,コストに大きな影響を及ぼすことから,耐摩耗性,耐食性,離型性などの金型特性を向上させることが重要となる.これらの金型特性を向上させるために,一般的には表面処理が適用されているが,連続成形により摩擦摩耗するために金型寿命が課題となる.また,離型性においては,金型表面の加工面状態が影響することから,表面処理の効果は限定的である. 本研究成果は,表面処理に頼らずに金型加工面によって離型性を根本的に向上させる基盤技術であり,成形品の品質向上とコスト削減が期待される.したがって,プラスチック成形金型において大きな進展をもたらすものと考えられる.
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