研究課題/領域番号 |
18K03950
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分19010:流体工学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
後藤 知伸 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (00260654)
|
研究分担者 |
中井 唱 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (80452548)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 走化性 / 細菌 / 集積 / 誘引物質 / 数理モデル / 誘因物質 / 単毛性細菌 / べん毛 / 方向転換 / 定量化 / 個体運動 |
研究成果の概要 |
サルモネラ菌とビブリオ菌を対象に,種々のアミノ酸に対する集積具合と細菌単体の運動を調べた.1)サルモネラ菌は,セリンよりもアスパラギン酸に集積する.2)ビブリオ菌は,グリシン,ロイシン,アラニンよりもセリンに集積する.3) 従来,走化性は,tumbleの抑制に起因すると考えられていたが,方向転換時の角度変化に起因していることもあることが新たに発見された. 4)数理モデルを用いたシミュレーション結果との対比によって,細菌単体の運動様式の差異が誘引物質に集積する細菌分布の差異の原因となることが示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
誘引物質に対する細菌の集積速度や誘引物質まわり細菌分布を予測するためには,個々の細菌の運動から集団運動としての走化性の強さを同定する必要がある.このことは,狭い環境下では,細菌の増殖と合わせて生じるぬめりなどの形成の定量評価に寄与するであろうし,広い環境下では,食物連鎖の中の細菌の役割を明らかにすることに繋がる.また,有用細菌の培養条件の設定や,最近試みられている集団運動の制御にも寄与するものと考えられる. ここで得られた研究成果は,走化性の強さを同定するための方法の開発の基礎となると同時に,走化性の強さを示すデータの一部となる.
|