研究課題/領域番号 |
18K03991
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分19020:熱工学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
森本 久雄 東洋大学, 理工学部, 教授 (00385957)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 磁性ナノ粒子 / 温熱療法 / 自己配列化 / 交流磁場 |
研究成果の概要 |
本研究では,ガンの温熱療法への応用を目的として高周波交流磁場中における強磁性ナノ粒子の自己配列化および発熱をコンピュータシミュレーションと実験により解析した.外部磁場中において強磁性ナノ粒子は自己配列化してクラスターを形成するが,粒子の発熱効率はそれらクラスターの構造に応じて変化することがわかった.クラスター構造および粒子発熱量が外部磁場強度や粒子の充填率などの実験条件に対してどのように変化するかを明らかにするとともに,粒子のクラスター構造が発熱量におよぼす効果を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,交流磁場中における強磁性ナノ粒子の発熱を利用したガンの温熱療法に関する研究が数多く行われているが,それらの多くは粒子個々の機能をより高めることによってガン治療の効率化を図ろうとするものである.一方,本研究では粒子集団の振る舞いに着目し,強磁性ナノ粒子の自己組織化が粒子の発熱効率におよぼす効果を解析した.本研究成果は従来研究にて開発された様々な新規磁性ナノ粒子にももちろん適用可能であり,粒子個々の機能と集団としての機能を組み合わせることによって温熱治療のさらなる効率化,さらにはナノ粒子を利用した新たなガン治療法の開発に繋がるものと期待される.
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