研究課題/領域番号 |
18K04018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
古屋 耕平 岐阜大学, 工学部, 准教授 (40580056)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 過渡応答 / 相互平均コンプライアンス / 有限要素法 / CAE / 振動騒音 / 構造音響連成系 / 連成面 / 有限要素モデル / モデル精度 / 簡易パネル寄与解析 |
研究成果の概要 |
近年,設計の効率化の観点から数値計算を援用した設計法が広く利用されている.本研究では,自動車の車体と車内空間のように、構造系と音響系が連成し,かつ多数の部品からなる系の振動騒音特性を予測する有限要素モデルの精度向上を目的に,過渡応答を利用して実物とモデルの乖離の原因(乖離要因)を特定する方法を提案した.本研究は,乖離要因の特定に過渡応答を利用する点,過渡応答に含まれる各部品の寄与を時間領域の相互平均コンプライアンスや簡易パネル寄与解析で評価する点が従来の方法と異なる点である.そして,構造系単体だけでなく,音響系単体,構造系と音響系が接している連成面のそれぞれに乖離がある場合で有効性を確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来は乖離要因を特定する際に周波数応答を利用することが多かった.周波数応答は励起された時刻歴応答が収束するまでの波形をフーリエ変換して求めるため,系全体の影響が含まれる.よって周波数応答から,乖離要因がどこにあるのかを確実に特定することは困難であった.本研究では過渡応答,特に加振直後の加振点近傍の応答には系の局所的な影響のみが含まれることに着目した点に学術的特徴がある.過渡応答を実験と有限要素解析で比較することで,どこに乖離要因が存在するのかを特定できることを構造系単体,音響系単体,構造音響連成系で示した.また過渡応答に含まれる部品毎の影響を相互平均コンプライアンスで分離する方法を示した.
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