研究課題/領域番号 |
18K04023
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井上 卓見 九州大学, 工学研究院, 教授 (40274485)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 診断 / 超音波 / 信号処理 / 同定 / 瞬時振動数 |
研究成果の概要 |
本研究では,申請者が提案した超音波パルスを利用する診断技術を応用し,インプラントねじの締結状態(締付トルク)を定量的に評価する技術を提案した. まず,縦波である超音波パルス波の一部がねじ山を透過する際に横波に変換されることを見出し,この横波の瞬時振動数が締結トルクに従って重要な変化を示すことを明らかにした.次に,締付トルクをねじ山間の接触剛性として間接的に表現,同定する方法を実施した.その結果,推定された締付トルクは実際に与えたトルクよりは若干小さい値ではあるものの,比較的良好な精度で推定できた.これにより,インプラントねじの締結状態の定量評価を可能とする基礎技術が確立できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病等により失われた歯に代わり歯科インプラント(人工歯)が広く用いられてきている.一方で,インプラントねじの緩みにより侵入した細菌に感染し,歯槽骨や顎骨が溶けインプラントが脱落する問題が知られている.特に,患者が自覚できない程度の小さな緩みが問題とされ,この緩みを確実に検出する方法は未だ存在しないことから,臨床現場ではインプラントの締結状態を高精度に評価できる検査技術の確立が望まれている.本技術により歯科インプラント治療で懸案となっている大きな問題が解決されるとともに,人工関節など他のインプラント技術への応用も期待できる.
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