研究課題/領域番号 |
18K04042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20020:ロボティクスおよび知能機械システム関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中沢 信明 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (80312908)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 嚥下 / 計測 / ソフトウェア / 画像処理 / 嚥下体操 / Kinect / シリアスゲーム |
研究成果の概要 |
本研究では,嚥下体操の計測およびアプリケーションの作成を行った.嚥下体操を首と肩,上肢による運動と口周りの運動に分け,前者はKinectセンサ,後者はカメラ動画像を計測に利用した.ゲームは,流れてくる円をキャラクターが壊して得点を得るものとし,各運動が周期的であることから,往復運動をキャラクターの動きに反映させた.また,咀嚼・嚥下の回数カウントを目的として,喉元の特徴点の動きを調べた結果,咀嚼時は周期的な上下の動きであり,嚥下時は特徴点の動きが乱れることを見出した.これらの特徴をニューラルネットワークによる判別に適用した結果,適切な条件下で咀嚼は100%,嚥下は90%の確率で認識できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食べ物や水分の摂取は,人間の生命維持の根幹に関わる重要な項目である.しかしながら,加齢とともに口腔感覚や唾液分泌が衰えるため,飲み込むことが困難となり,食べ物が喉につかえて窒息状態に陥る,あるいは肺に入って肺炎を引き起こすなど,高齢者が誤嚥を起こすケースが多く,時として生命の危機に至る場合もある.このような高齢者の誤嚥は,食事前の嚥下体操によって未然に防ぐことができる.そこで本研究課題では,高齢者の誤嚥予防を目的として,食事前の嚥下体操支援システムを構築した.ここではセンサにより非接触で体操の様子を計測し,ゲームを取り入れることで持続的かつ効果的に行えるアプリケーションの開発を目的としている.
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