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触感取得に効果的な人工指の構造およびポリモーダル皮膚センサの配置の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K04072
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分20020:ロボティクスおよび知能機械システム関連
研究機関熊本高等専門学校

研究代表者

湯治 準一郎  熊本高等専門学校, 生産システム工学系APグループ, 教授 (80332104)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード触覚センサ / サーミスタ / 温度 / 変位 / 静電容量 / ポリモーダル受容器 / 人工皮膚感覚 / 皮膚センサ / 人工指
研究実績の概要

本研究は,接触動作を伴う触感の取得に適した人工指の構造,人工皮膚の材料や形状,信号処理を含むポリモーダル皮膚センサの配置や密度を明らかにすることを目的とする.温度センサとして用いられているサーミスタ素子の周囲に水分領域を設けたものを,力や温度の皮膚刺激に応答するポリモーダル皮膚センサと定義し,これを人工皮膚材料に埋め込む方式で製作する.
本研究では,市販されている超薄型NTC型サーミスタ素子(10.0 kΩ@25 °C,B 定数3435K)と電極が直接液体媒質に触れるように先端をむき出しに加工し,液体媒質として水で満たしたシリコンチューブ内に挿入したものをポリモーダル受容器の拡大モデル(皮膚センサ)とみなしている.サーミスタ素子を静電容量Cと抵抗Rの並列等価回路で表し,それらを取得することで皮膚センサの変位量とその場所の温度を推定する.令和3年度は,人工指内部への組込みを想定し,市販のC/VコンバータからPICマイコンの充電時間計測ユニット(Charge Time Measurement Unit)機能を用いた静電容量および並列抵抗を同時に取得する手法を検討した.測定対象の静電容量や抵抗の大きさに応じて外付けの基準抵抗および基準コンデンサを適切に選定することで,複数サーミスタ素子の静電容量および抵抗を同時に取得できることを実験によって確認した.令和5年度は,サーミスタの静電容量Cを測定する際に,電圧をCTMU機能(AD変換)で測定すると並列抵抗の影響で一次遅れ応答となることから,算出した電圧値と実際に波形観測によって測定した充電後の電圧値に差が生じていたため,補正を行うことで対応した.また,複数の超薄型NTC型サーミスタ素子を配置するためのレイアウトの製作と試作を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

皮膚センサの多数化,静電容量や抵抗の同時測定の安定化に伴う課題があり,測定系や信号処理部を単純化するための検討やサーミスタ素子の複数配置に時間を要しているため.また,他の共同研究(科研費萌芽分担,受託研究)の実施にも時間を要しているため,予定よりも遅れている.

今後の研究の推進方策

マイコンを用いた測定系はほぼ使用できる状況であるため,今年度はポリモーダル素子としての複数配置による応答取得実験を行い,有効性を確認する.また,これまで実現できていない定期的なキャリブレーション機能を付加するなど,実際に使用することを想定した処理方法の検討も行い,これらの検証結果をもとに,複数配置と人工皮膚への組込みを試みる.

報告書

(6件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2020 2019

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 産業財産権 (2件)

  • [学会発表] PICマイコンの充電時間計測ユニットを用いたRC同時測定手法2022

    • 著者名/発表者名
      右谷圭寿,湯治準一郎
    • 学会等名
      計測自動制御学会計測部門 第39回センシングフォーラム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] サーミスタによるポリモーダル型触覚素子の提案 ―温度と変位の同時センシング―2020

    • 著者名/発表者名
      湯治 準一郎
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] Simultaneous Sensing Method of Temperature and Displacement for Multimodal Tactile Sensor2019

    • 著者名/発表者名
      Jun-ichiro Yuji
    • 学会等名
      2019 International Conference on Electrical Engineering and Control Technologies
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [産業財産権] 触覚センサおよび触覚センシング方法2019

    • 発明者名
      湯治 準一郎
    • 権利者名
      湯治 準一郎
    • 産業財産権種類
      特許
    • 公開番号
      2020-201144
    • 出願年月日
      2019
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [産業財産権] 触覚センサおよび触覚センシング方法2019

    • 発明者名
      湯治準一郎
    • 権利者名
      独立行政法人高等専門学校機構
    • 産業財産権種類
      特許
    • 産業財産権番号
      2019-108104
    • 出願年月日
      2019
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2024-12-25  

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