研究課題/領域番号 |
18K04122
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
木村 雄一 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (90334151)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 平面アンテナ / マルチバンドアンテナ / 周波数可変アンテナ / バラクタダイオード / マイクロストリップアンテナ / 円偏波アンテナ / アンテナ / 情報通信 / レーダー・センサ |
研究成果の概要 |
本研究課題では、マルチバンド平面アンテナである多リング形マイクロストリップアンテナの素子上にバラクタダイオードを装荷することにより、電子的に共振周波数の制御を可能とする新しい平面アンテナを提案し、その周波数制御特性などの諸特性について検討を加え、次の成果を得た。(1)2層構造の誘電体基板を用いたアンテナでは、2周波帯において比帯域10%程度の周波数制御が可能であること、(2)リング形素子の各頂点にバラクタダイオードを装荷した円偏波アンテナでは比帯域約5%の周波数制御が可能であること、(3)1層の誘電体基板でも同様な特性が得られること、(4)片側短絡による小型設計が可能であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で提案された電子的に共振周波数の制御を可能とするマルチバンド平面アンテナの学術的および社会的意義は次のとおりである。(1)従来の周波数制御アンテナは単周波での周波数制御を目的としたものが多く、マルチバンドで各々の周波数を独立に制御可能とする提案アンテナの学術的な意義は大きい。(2)バラクタダイオードは連続的な周波数制御が可能であり、実用上有利である。(3)提案アンテナは平面アンテナの小形・薄型・軽量等の特長を維持しつつ、狭帯域特性という平面アンテナの欠点を解消するものである。得られた周波数制御幅は将来の移動通信等に必要とされる帯域幅に対応可能であり、今後の応用が期待される。
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