研究課題/領域番号 |
18K04142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
田野 哲 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (80378835)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ネットワーク符号化 / マルチホップ無線 / MIMO / 符号化変調 / プリコーディング / 過負荷 / 無線通信 / 演算量低減 / 空間多重 / ネットワークコーディング / 無線中継 / 双方向通信 / 多値変調 / 周波数利用効率向上 / マルチホップ / 周波数利用効率 / 双方向無線通信 / 中継 |
研究成果の概要 |
高速化のために多値変調を適用した場合に発生する中継端末の演算量増大問題を解決する、新しいストリーム毎利得制御を備えた非線形プリコーディングを提案した。これにより中継局の演算量を数百分の1に低減できた。加えて、誤り訂正を導入するための新しい多値変調のための符号化変調方式も提案した。中継端末の演算量増大を抑圧しつつ、16QAMや256QAMの多値変調を適用した場合でも、BER=1.0E-4点において2dB程度の利得が得られた。また、物理層ネットワークコーディングのための中継端末選択法を提案した。BER=1.0E-3点で13dBの利得が得られることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
物理層ネットワークコーディングは、原理的に過負荷通信路を無線通信システム内に形成するため、高速化のため多値変調を適用すれば、さらに中継端末での演算が増大してしまう問題があった。本研究はこの問題を解消し、高速通信実現への道を開いた。本研究で提案された新しい符号化変調方式は、類似研究のない全く新しいもので、過負荷状態である中継端末での復号を可能にする。誤り訂正は現在の無線通信では必須であることを鑑みれば、本研究成果は双方向の多値変調通信の実現に大きく寄与する。一方、IoT時代に多くの端末が設置されることが想定できるため、中継局選択法は現実のネットワーク環境において必須の技術になる。
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