研究課題/領域番号 |
18K04147
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
藤本 孝文 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (40264204)
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研究分担者 |
田中 俊幸 長崎大学, 工学研究科, 教授 (50202172)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 電波型内視鏡 / アンテナ / 医療応用 / 血管検知 / ファントム / 内視鏡 / 血管検出 / 平面アンテナ / 合成開口処理 / 腹腔鏡 |
研究成果の概要 |
本研究では,脂肪中の血管をリアルタイムで画像投影可能な電波を用いた内視鏡を実スケールモデルで研究開発を行った.本研究により以下の成果が得られた.測定実験により提案する電波型内視鏡と差分信号処理法を組み合わせることにより,直径4㎜の血管を脂肪表面からの深さ2mmまで検知可能である.実験用のファントム作成においては,脂肪の比誘電率,血管の誘電正接は概ね理論値に一致したが,他の特性が理論値より低い値となった.今後,成分比の検討が必要である.アンテナの高精度化に関しては,広帯域アンテナと狭帯域アンテナを比べた場合,広帯域アンテナがより深い位置での血管検出が可能であることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに脂肪中に隠れた血管をリアルタイムで投影可能な内視鏡の研究,開発は世界的に見ても例はない.本課題は電波の医療応用としての学術的意義がある. 内視鏡手術は,切開される腹胸部が非常に小さいため,開腹手術に比べ患者にとって体への負担が非常に小さい. しかし脂肪に隠れた血管走行異常が手術の危険性を高めると言った大きな問題がある.本研究で開発を行う電波型内視鏡は,血管の位置情報を術中に得ることができ,飛躍的に内視鏡手術の安全性が高められる.本課題は医療分野の発展に大きく貢献するものである.
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