研究課題
基盤研究(C)
陰的非線形システムモデルで記述される制御対象に対する系統的な制御系設計手法は，これまでに確立されていなかった．本研究では，モデル予測制御と呼ばれる最適フィードバック制御手法に基づいて，陰的システムモデルで記述される幅広いシステムクラスに対する系統的な制御系設計手法が構築された．さらに，本研究で考案された新しい制御系設計手法が，Brayton-Moser方程式で記述される電気ネットワーク回路の制御系設計問題に適用され，数値シミュレーションによりその有効性が確認された．また，陰的非線形システムモデルに対して，状態推定手法とモデル予測制御手法を併用した制御系設計法が構築された．
陰的システムは陽的システムを包括するように一般化されているので，陰的システムに対する制御理論を構築する方が，陽的システムに比べてより学術的価値が高いといえる．しかしながら，これまでの制御理論研究の大部分が陽的システムを対象としており，陰的システムに対する研究は全体の１割に満たない状況である．本研究では，一般化された陰的システムに対する制御系設計手法が新たに確立されており，独創的で汎用性のある意義深い研究成果が得られていると考えられる．
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件)
International Journal of Applied Engineering and Technology
巻: 5 ページ: 1772-1780
International Journal of Mathematical and Computational Sciences
巻: Vol. 12, No. 7 ページ: 147-151
10.5281/ZENODO.1340585
