研究課題/領域番号 |
18K04217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21040:制御およびシステム工学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
奥 宏史 大阪工業大学, 工学部, 教授 (20351455)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | システム同定 / 閉ループ系 / 不安定系 / 誤差分散解析 / 誤差解析 / 部分空間法 / 分散解析 / 制御工学 |
研究成果の概要 |
本研究では,閉ループ系に対する出力誤差モデルに基づく部分空間同定法の一つであるMOESP 型閉ループ部分空間同定法(CL-MOESP法)の特性解析に取り組んだ.主要な研究成果は以下の2つに集約される.(1) 従来の「同定対象は安定」という仮定について,本研究を通して「CL-MOESP法は不安定な同定対象にも適用可能」であることの理論的正当性を与えた.(2) CL-MOESP法の推定値の一致性や誤差分散解析について理論的解明を行い,同手法の同定精度について定量的な評価を与えた.これは漸近的一致性をもつ予測誤差型の部分空間同定法に対するCL-MOESP法の優位性を示している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今までは相関法を用いた出力誤差モデルに基づく部分空間同定法の漸近特性の解明は未解決であった.しかし,本研究を通してCL-MOESP法の推定値の一致性が示された.これは予測誤差型部分空間同定法がもつ漸近的一致性よりも強い性質であり,CL-MOESP法の持つ優位性の一つである.また,CL-MOESP法の誤差分散解析に関する一定の成果が得られ,将来的にCL-MOESP法から得られる同定モデルの定量的な精度評価法の開発につながり得ると考えられる.最後に,CL-MOESP法が不安定な同定対象にも適用可能であることの理論的保証が得られたため,今後本手法が広く実システムへ適用されることが期待できる.
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