研究課題/領域番号 |
18K04261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
佐藤 弘明 静岡大学, 電子工学研究所, 助教 (00380113)
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研究分担者 |
猪川 洋 静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (50393757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 集積化バイオセンサー / ラベルフリー / 表面プラズモンアンテナ / SOIフォトダイオード |
研究成果の概要 |
光学バイオセンサーの最も重要な性能指数は、検体に対する屈折率変化の測定限界(雑音等価屈折率変化)であり、本研究では1×10の-5乗 RIU (RIUは屈折率単位)を少し上回るところまで到達した。これは同種の光学バイオセンサーの性能と比肩しうる値である。また、測定の効率化のため、バイオセンサーアレイを構成したチップを実際に試作した。その近傍に温度センサーを配置し、検体温度を高精度に補償することによって、不要な信号変化を除去しながら分析できることを実証した。分子結合の検出従来は大型で複雑な測定系を要していた光学バイオセンサーにおいて、集積回路技術の特徴を活用して大幅に小型化できることを示せた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光学バイオセンサーは、蛍光標識不要で広範囲な分子種を検出できる汎用性を有し、かつ高精度な測定を可能とするが、一方で装置が大型で測定系が複雑であることから、利用可能な現場は特定の研究組織や医療現場に限定されている。本研究では集積回路で構成可能な光学バイオセンサーを開発し、光を照射するだけの簡素な測定系で測定が可能となる。多種検体の同時測定によって測定の大幅な高スループット化も見込まれる。本研究の成果によってその兆しが見え始めた。本研究において残った課題が解決されれば、疾病の早期発見や創薬研究の効率化等、ライフサイエンス分野の研究現場に寄与しうる革新的な計測技術を提供できるはずである。
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