研究課題/領域番号 |
18K04290
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
谷澤 健 玉川大学, 量子情報科学研究所, 准教授 (10709489)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 光ファイバ通信 / 物理暗号 / 変調方式 / 物理レイヤ暗号化 / 光多値変調 / 暗号 / 位相変調 |
研究成果の概要 |
本研究では、高速かつセキュアな光ファイバ通信のための物理暗号の実現を目指して、極めて多値に光位相を変調する新たな手法を提案し、その動作を実証することに取り組んだ。光変調素子を多段に接続して高分解能な光位相変調を実現し、これを10Gbit/sを超える高速の物理暗号へと応用展開し、光集積デバイス構成を検討するという目標を達成した。提案する光位相の高分解能変調により、安全性と通信性能を両立した物理暗号が実現できることを明らかにした。高速な物理暗号の長距離光ファイバ通信実験にも成功するなど、当初想定を超える成果を挙げることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実証した光位相の高分解能変調を応用した物理暗号は、光ファイバ通信のセキュリティを高めるものであり、我々の生活を基盤として支えるデータ通信技術の安全性の向上に将来的に貢献することが期待される。高速の光通信に応用可能であるため、実用的な価値も高い。研究成果の一部である物理暗号の安全性と通信性能のトレードオフに関する知見は、この暗号技術の学問的な体系化に貢献するものである。また、光位相の高分解変調は物理暗号以外にも応用できる汎用的な技術であり、将来的に様々な研究への展開が期待できる。
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