研究課題/領域番号 |
18K04313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
大嶋 俊一 金沢工業大学, バイオ・化学部, 教授 (30367453)
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研究分担者 |
山崎 誠志 静岡理工科大学, 理工学部, 教授 (40291760)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | けい酸塩系表面含浸材 / 硫酸劣化 / 透水抑制 / 硫酸塩劣化 / 改質効果 / 抑制効果 |
研究成果の概要 |
硫酸劣化に対するけい酸塩系表面含浸材の塗布効果を定量的に把握することを目的として、硫酸劣化後のモルタル試験体における透水量試験、中性化深さ試験、硫酸イオン侵入量測定、ビッカース硬さ試験を行った。硫酸劣化後にけい酸塩系表面含浸材を塗布した場合においても表面含浸材の塗布効果が発揮されることを確認した。また、けい酸ナトリウム系表面含浸材を塗布した場合、硫酸劣化後の形状や透水抑制効果が維持され、酸による中性化深さや硫酸イオン侵入量が抑制されたことを確認した。これらは、表層に難溶性化学種が残存することで表層の改質効果が維持され、表層の多孔化が抑制されることによるものであると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
硫酸劣化や硫酸塩劣化がけい酸塩系表面含浸材に及ぼす影響について、ほとんど議論されていないことに着目し、硫酸劣化後のモルタルにおける透水抑制効果や中性化抑制効果の評価に加えて、化学的な観点から、侵入した硫酸イオン量やその存在形態について検討し、硫酸劣化がけい酸塩系表面含浸材の塗布効果に及ぼす影響を定量的に評価したことは学術的かつ独創的である。本研究成果は、硫酸劣化を伴う環境下でのけい酸塩系表面含浸材の適用に関する情報を提供する点で社会的意義を有していると考える。
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