研究課題/領域番号 |
18K04322
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
海老澤 健正 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90332709)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 耐震設計 / 鋼製橋脚 / 補強 / CFT / 変形能 / 耐力 / コンクリート充填橋脚 / 耐震補強 |
研究成果の概要 |
中空鋼製柱を耐震補強する場合,内部にコンクリートを充填する方法(CFT化)が多く用いられている.本研究では柱のCFT化に伴って生じる柱の耐力上昇を抑制するために,充填コンクリートに中間弱層を設けた2相構造にし,弱層に適切な強度,剛性,層厚,挿入位置を設定することで,耐力上昇を制御する.鋼製柱の静的繰り返し載荷実験により中間弱層導入効果を検証するとともに,数値解析によりその挙動を再現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中空鋼製柱のCFT化は必ずしも望ましくない耐力上昇をもたらす.既設構造では基礎の補強が困難であるので,基礎の耐力がCFT化で上昇した柱の耐力を下回ることも稀ではなく,地震時に基礎の損傷が先行すると柱が十分な耐震性能を発揮できないという問題が生じる.充填コンクリートに中間弱層を設けた2相構造を導入することで,CFT柱の変形性能を保持しつつ耐力上昇を抑制するという従来のCFT化では不可能であった2つの要素を独立に制御ができるようになる.したがって,従来CFT化による鋼製柱の耐震補強法でのネックであった上記問題は,本試みにより解消され,CFT化による耐震補強が容易になる.
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