研究課題/領域番号 |
18K04333
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
葛 漢彬 名城大学, 理工学部, 教授 (90262873)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 延性破壊 / 低サイクル疲労 / 応力三軸度 / 簡易照査法 / 鋼製橋脚 / 高応力三軸度 / 低応力三軸度 / 損傷進展エネルギー / 溶接鋼部材 / き裂進展 / 破断 |
研究成果の概要 |
本研究は,土木鋼構造物を対象に,極大地震作用下に懸念される延性き裂に着目し,その発生と進展の評価法を検討したものである.まず,実験的および解析的検討により,延性破壊モデルを構築し,各種応力状態下における構造用鋼材のき裂の発生・進展・破壊までの一連の現象を明らかにしている.また,補剛箱形断面鋼製橋脚を対象に,beam要素からなるファイバーモデルとshell要素からなる解析モデルの繰り返し載荷解析を実施し,補剛箱形断面鋼製橋脚に対するひずみ集中補正係数を新たに提案し,ファイバーモデルと累積疲労損傷度を用いた,延性き裂発生に対する耐震性能照査法の適用範囲の拡張を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
低サイクル疲労による延性破壊現象は,兵庫県南部地震などの巨大地震で被災した鋼構造物の被害形態として少なからず報告されている.本研究では,各種構造用鋼材を対象とした溶接鋼部材の延性き裂発生から破断までの挙動を精度よく評価できる延性破壊モデルの構築に成功している.また,本研究によって得られた成果は,現行の耐震設計法の高度化に貢献できるとともに,社会インフラ施設の耐震安全性を一層向上させることが期待される.
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