研究課題/領域番号 |
18K04335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
宮内 克之 福山大学, 工学部, 教授 (80368779)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 炭素繊維 / 炭素繊維格子板 / せん断補強 / せん断耐力 / 乾式吹付け / ポリマーセメントモルタル / 定着 |
研究成果の概要 |
炭素繊維格子板(CFG板)の端部を炭素繊維束で固定し、PCMを乾式で吹き付ける定着方法でせん断補強されたRCはり部材の単調載荷試験を行い、炭素繊維束を用いたCFG板の定着方法の可能性を検討した。その結果、提案工法はCFG板端部の定着方法として極めて効果的であり、定着に必要な炭素繊維束の繊維量はCFG板縦筋の引張耐力に相当する引張耐力を有する繊維量で十分であること、PCMの圧縮強度は50 N/mm2程度以上で十分であることを示した。また、提案する定着方法によってせん断補強されたRC棒部材の斜め引張破壊耐力は、既存の式にCFG板縦筋が負担するせん断耐力を加えた式で評価できることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CFG板を定着するための独創的な手法を提案している。さらに、提案する定着方法によってせん断補強されたRC棒部材の斜め引張破壊耐力が、既存の耐力評価式に補強用CFG板縦筋が負担するせん断耐力を加えた式で評価できることが確認され、補強設計式を提案している。 また、提案工法は補強用CFG板の固定にポリマーセメントモルタルの乾式吹付け工法および炭素繊維束を使用していることから耐久性が極めて高い。これにより、水門・樋門、道路橋など、特に水環境にある既存鉄筋コンクリート構造物の補強(耐震補強)が加速度的に進み、強靭な国土の形成に貢献できるものと考えられる。
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