研究課題/領域番号 |
18K04336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 苫小牧工業高等専門学校 |
研究代表者 |
渡辺 暁央 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (00422650)
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研究分担者 |
近藤 崇 苫小牧工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (50290672)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 膨張 / 収縮 / ASTM C1698 / 拘束 / 低温養生 / 圧縮強度 / 反射電子像 / 毛細管空隙 / 焼成ホッキ貝殻 / 温度応力 / 反射電子像の画像解析 / ホッキ貝殻 / 凍害 |
研究成果の概要 |
本研究では,ASTM C1698のコルゲートチューブ法による長さ変化試験を使用して,膨張特性を評価した。膨張率は温度依存性を示し,低温の養生を行うと膨張率が小さくなる。そのため,初期の養生温度が低い場合,所定の膨張能力を与えることができず,その後の収縮によるひび割れ発生の可能性を示した。そのため寒中コンクリート施工で膨張材を使用する場合は,耐凍害性の低下の可能性がある。また,同一温度条件においては,膨張を拘束することにより内部組織が緻密化し,強度特性が向上することが示された。低温の養生でも拘束により内部組織が緻密化されるが,相対的な膨張率の低下から劣化を促進する可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,コンクリートの収縮によるひび割れ発生の防止を目的として,膨張性の材料を使用する研究である。膨張性の材料は,膨張材と呼ばれ,カルサイト型炭酸カルシウムである石灰石を主原料としている。石灰石の代わりに貝殻を原料とする炭酸カルシウムの利用について検討を行った。ホッキ貝殻はアラゴナイト型の炭酸カルシウムであり,カルサイト型と比較して膨張能力が高い。そのため,低添加で所定の膨張能力を与えることができる。貝殻のリサイクルの観点と,膨張材の高性能化に貢献できることが本研究の意義である。
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