研究課題/領域番号 |
18K04354
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
深川 良一 立命館大学, 理工学部, 教授 (20127129)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 拡翼アンカー / 鉄筋挿入工 / 盛土斜面 / 補強 / 室内モデル試験 / 原位置試験 / アースアンカー / 盛土地盤補強 / 引き抜き抵抗 / 安全率 / 宅地造成地 |
研究成果の概要 |
本研究では、引抜抵抗の経年劣化の少ない拡翼型アンカーの開発を目指した。まず、ボアホール内で確実に拡翼する機構を提案し、その機構が引抜に対して十分な強度を有することをFEMによって検証した。次に、試作した拡翼アンカーの引き抜き試験を室内モデル地盤および屋外の実際の地盤に対して実施し、十分な引抜抵抗力を発揮することを実証した。一方、拡翼アンカーによる引抜抵抗力を理論的に推定する方法を提案し、実験データとの良好な整合性を確認した。最後に、室内モデル斜面において実物の10分の1のサイズの拡翼アンカーを設置し、斜面安定に対するその有効性を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来型のアンカーでは、中心ロッドと周辺地山をセメント等の固化剤で接着させることが引抜抵抗力の源である。この接着効果は経年的に低下していくことが知られており、社会問題となっている。本研究で提案した拡翼アンカーは、先端の拡翼部で地盤を物理的に把持するため、その効果は減衰しにくい。アンカー工法は斜面安定の中心的な工法の1つであり、したがって拡翼アンカーの開発の社会的意義は大きい。本研究の学術的意義としては、信頼性の高い拡翼メカニズムを提案しその有効性を実証したこと、拡翼アンカーの引き抜き抵抗の推定式を提案したこと、モデル地盤および原位置地盤で拡翼アンカーの有効性を実証したこと等を挙げることができる。
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