研究課題/領域番号 |
18K04362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22040:水工学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
清水 義彦 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (70178995)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 複列砂州 / 低水路蛇行 / 単列化 / 水衝部 / 河岸侵食 / 河道内樹林化 / 砂州の樹林化 / 単列砂州化 / 蛇行流路 / 砂州の固定化 / 低水路 / 流路形態 / 河床変動 / 流路変動 / 移動床水理 / 河道管理 |
研究成果の概要 |
本研究は,複列砂州河川の河相変質を生む要因とその機構解明を目的として,とくに,複列砂州河道での河岸被災をもたらす単列蛇行化現象に着目して検討した.その結果,複列砂州の河岸砂州の一方が拡大し,中央砂州と一体化することで平面形状の非対称性が生じ,単列化が進むことを明らかにした.また,単列化が顕著に進む外部条件として,土砂供給の影響と植生の侵入による影響を抽出した.前者は河岸侵食のよる供給土砂による流路が堆積傾向になることで,後者が砂州の樹林化が砂州・低水路の固定化を生むことで単列化が促進される.こうした知見のもとに複列砂州河道の河道管理について有用な知見を提示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複列砂州を伴う河道では,洪水時の流路変動が活発で川の自律的な変化が維持できる河道とされている.しかしながら,近年こうした河道特性が崩れ,砂州の固定化と河道内樹林化,単列蛇行流形成がもたらす水衝部固定など,河道のダイナミズムが消失している.こうした傾向は複列砂州維持の自律性を崩し,非可逆的な単列化傾向となって河道の二極化を生むことから治水的にも河川環境的にも好ましくなく,複列砂州の維持・自律的回復の手立てが喫緊の河道管理の課題である.本研究は,複列砂州河川の河相変質を生む要因とその機構についての理解を進め,単列化を強調する条件を明らかにして河道管理について有用な知見を提示するものである.
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