研究課題/領域番号 |
18K04372
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22040:水工学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
呉 修一 富山県立大学, 工学部, 准教授 (00646995)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 洪水氾濫解析 / ハザードマップ / 防災情報 / VR / 堤防決壊リスク / 洪水リスクランク / 浸食ポテンシャル / 富山県 / Virtual Reality / 洪水氾濫 / 新しいハザードマップ / リスクランク評価 / 堤防決壊 / 心理学 / 可能最大洪水 / アンケート調査 / ヒアリング調査 / 地域住民 / 仮想心理実験 / 複数洪水シナリオ / 防災ツール / 模擬災害シミュレーション |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、洪水氾濫計算などの従来からの工学の取り組みのみではなく、地域住民や行政組織へのヒアリング、アンケート調査や計算結果の可視化での工夫など、文理融合の取り組みを実施することで、洪水時に人々を事前避難させる防災ツールを開発する事である。 本研究で提案した新しいタイプのハザード情報では、浸水域のリスクランクを水平避難が必要な赤ゾーンと、浸水はするが家屋流失までの危険はない青ゾーンに分けたものである。このような明示方法は、地域住民にも理解しやすいというアンケート結果も出ており、赤ゾーンの住民に注意を直接明示すし、水害時の市町村や水防団の対応の労力を地域をしぼり大幅に減らせる可能性が高い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では最悪シナリオとして可能最大洪水をも考慮した氾濫解析を実施することで、リスクの明示を安全側で実施している。これにより、過小評価による被害の発生を抑えることが可能となり、2色のハザードマップの作成が成立する。この2色のハザードマップは住民アンケートからも望ましいものと選定されており、また、市町での防災活動地域の限定にも大きく寄与する。 最後にこれらの結果の明示方法として、一例としてVRを用いて明示する手法を開発した。このような3次元での洪水氾濫の可視化は、ダイナミックな地形と洪水氾濫の恐ろしさを直接的に訴えることが可能となり、今後の防災教育などでは極めて有効なツールであると確信している。
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