研究課題/領域番号 |
18K04402
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
武長 玄次郎 木更津工業高等専門学校, 人文学系, 准教授 (00322991)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 八田與一の思想と行動 / 八田與一の思想と実績 / 水利システム関係者 / 技術者の人的交流 / 論説分析 / 水利事業への批判 / アメリカでの紹介 / アンケート調査 / 人物評価 / 嘉南灌漑システムの影響 / 八田與一の人物像 / 台湾人の評価 / 台湾農業の変遷 |
研究成果の概要 |
嘉南にある烏山頭ダムの調査を行ったアメリカの技術者ジャスチンは、従来言われたような権威者ではないが、設計変更を主張する意見は鋭かった。八田の設計が正しいとされダムが長くその姿を保っているのは、あくまで結果論である。 嘉南水利システム建設の功績で、台湾における技術者の代表的存在となった八田與一は、昭和期に軍部や政府への批判的意見を持ちつつ、総力戦へ国民全体が協力する体制を構築することに熱心であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
八田與一と嘉南水利システムは、先行文献の影響力や現実の台湾での扱われ方が影響し、賞賛が優先されて論証が十分にされていない現状があるが、これは学問的に好ましくない。 アメリカの技術者ジャスチンが1924年に水利システムのうちの烏山頭ダムで行った調査について、ジャスチンは権威者でなかったが綿密な調査の結果として説得力のある提案をしていることを明らかにした。また、八田の戦争協力についてほとんど知られていない。軍部や政府に批判的意見を持ちつつ、八田は積極的に総力戦体制の構築とアジアへの日本の支配拡大を指示していたことも明らかにした。
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