研究課題
基盤研究(C)
本研究により,越境輸送微粒子のイベントを判定および予測するために偏光OPCによるネットワークに新たな山岳域の観測地点を加え観測を継続した.組成別濃度推定手法の改良を行い,鉱物粒子と人為起源の二次生成粒子に多く含まれる潮解性粒子の粒径および質量濃度の推定精度が大幅に向上した.ディープラーニングを活用し,越境輸送イベントを判定できるモデルを構築した.予測に関しては,現状では十分に成果が得ることが出来ていないため,今後引き続きモデルの検討を実施する予定である.
環境基準に微小粒子状物質が加えられたことや報道により北京での高濃度の様子が伝えられることにより,広く社会に微粒子の健康影響が意識されるようになっている.このような状況で微粒子の関する観測ネットワークを維持し,そのデータを公開するだけではなく濃度予測にも活用を試みたことが社会的な意義が高い.また,特許を取得しているオリジナルの測定器による観測ネットワークは世界で唯一であり,学術的にも貴重なデータである.
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
Atmospheric Chemistry and Physics
巻: 19 号: 1 ページ: 219-232
10.5194/acp-19-219-2019
巻: 18 号: 24 ページ: 18203-18217
10.5194/acp-18-18203-2018
http://popcarn.yamanashi.ac.jp/