研究課題/領域番号 |
18K04416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
小野寺 崇 国立研究開発法人国立環境研究所, 地域環境研究センター, 主任研究員 (30583356)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メタン発酵 / 阻害物 / バイオガス / ガスストリッピング / 硫化物 / 嫌気性リアクター / リアクター |
研究成果の概要 |
本研究では、新規な嫌気性処理リアクターの開発を目指して、主にリアクターの連続実験による処理性能の評価を行った。新規技術は、前段(阻害物除去)と後段(メタン生成)が上下に半連結した構造により、後段の発生ガスが前段に無動力で供給される仕組みとした。本リアクターは、模擬廃水を用いた運転試験によって、バイオガスによる硫化水素のストリッピング除去により、下段(メタン生成)に流入する廃水の硫化物濃度が低下することが示された。このストリッピング機能によって嫌気性処理の安定化に寄与することが示唆された。また、本リアクターの実用化に向けて、リアクター構造や運転条件の決定に向けたデータやノウハウの蓄積を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嫌気性処理法による有機性廃水・廃棄物の処理は、好気性処理法に比べて運転コストが安価で、バイオガスとしてエネルギーを獲得可能な特長があるため脱炭素社会を目指すための重要な技術となる。しかしながら、嫌気性処理は好気性処理と比較して処理が不安定であるという欠点がある。この一つの大きな要因は嫌気性処理において生成する阻害物によってメタン生成菌の活性が低下することである。本研究では、この阻害物の除去のために、メタン生成菌自身が生成するバイオガスを利用することで性能の安定化を図るユニークな技術を提案して、本研究を通じてその効果の証明に成功しており、新たな基盤的技術となりうることが示すことができた。
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