研究課題/領域番号 |
18K04418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 岐阜大学 (2020) 国立研究開発法人土木研究所 (2018-2019) |
研究代表者 |
鈴木 裕識 岐阜大学, 工学部, 准教授 (20762272)
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研究分担者 |
田中 周平 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (00378811)
對馬 育夫 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(つくば中央研究所), 主任研究員 (50462487)
村田 里美 (水上里美) 国立研究開発法人土木研究所, 土木研究所(つくば中央研究所), 研究員 (10573678)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ナノマテリアル / 水溶性 / 下水 / 酸化チタン / 水酸化フラーレン / PFOS / ゼブラフィッシュ / 複合影響 / 下水処理 / フラーレン / 存在実態調査 / 分析法開発 / 水溶性ナノマテリアル / 分析法 / 有機汚染物質 |
研究成果の概要 |
水溶性ナノマテリアルを対象に、下水処理場および下流水環境中の動態と生物への毒性影響の把握を目的として研究を行い、(1)下水処理場の通日調査から、ナノ粒子としてのTiO2は全チタンよりも下水処理水中に残存しやすい傾向を把握するとともに、(2)有機系HNMsの一つとして水酸化フラーレンに着目し、残留性微量有機汚染物質の一つペルフルオロオクタンスルホン酸と共存させてゼブラフィッシュへ曝露試験を行った結果、奇形発生率とメタボローム解析の両方の観点から、同時曝露系でゼブラフィッシュへの影響が大きくなり、複合影響が生じることが推察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、水環境中の水溶性ナノマテリアルの存在実態と挙動について未だ知見がほとんどみられない中、下水処理場における現地調査により無機系のTiO2について下水処理過程における存在濃度および挙動を把握するとともに、有機系のC60-OHとPFOSの同時曝露によるゼブラフィッシュへの複合影響を室内実験により示した。本研究で得られた知見は限られたナノマテリアルや影響対象生物種に関するものにはなるが、今後ますます環境中への排出量が増加すると考えられる水溶性ナノマテリアルの汚染制御に資するものである。
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