研究課題/領域番号 |
18K04431
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤田 皓平 京都大学, 工学研究科, 准教授 (40648713)
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研究分担者 |
竹脇 出 京都大学, 工学研究科, 教授 (20155055)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | モニタリング / システム同定 / 損傷同定 / 非構造部材 / 画像解析 / 構造ヘルスモニタリング / 建物機能診断 / 画像計測 / 信頼性解析 / 画像センシング / ビッグデータ |
研究成果の概要 |
本研究では,地震等の災害時の防災拠点施設等の重要施設において,地震によって生じた被害状況をいち早く把握し,建物を安全に安心して使用するために,非構造部材を含む建物全体をモニタリングするシステムを構築した。天井や天井裏の設備配管システムは,目視で損傷状況を把握することが困難でありことから,水道やガスといった建物の設備機能に支障が生じる以前に,吊り配管や吊りボルトなどに物理的な損傷を把握する天井裏設備の定点画像を収集した。地震前後に取得した画像から画像解析により対象とする配管に生じた変形や損傷を検知することが可能であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非構造部材の損傷は,建物の事業継続を困難とする直接的な原因となることもあり,耐震性としての余裕度を定量的に評価する必要性が認識されつつある。建築分野における画像処理に関する既往研究は,構造部材や実験時のデータ取得方法の一つとして研究・活用がなされているが,非構造部材を対象とした画像解析に基づくモニタリングの事例は見られない。本研究では,今後も発生が懸念される地震等の災害に対して,構造安全性の評価に加えて,建物内の様々な非構造部材において生じる損傷やそれに伴う建物設備機能の障害を検知する可能性を見出したことに意義がある。
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