研究課題/領域番号 |
18K04457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小金井 真 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (60555738)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 吸着式冷凍機 / 出力変動 / 出力一定化 / サイクルタイム / 吸着材 / 制御 / 冷凍能力 / 冷水温度 / 出力制御 |
研究成果の概要 |
吸着式冷凍機は、吸着材が塗布された2つの熱交換器を用いて吸着・脱着を交互に行う方式であるため、出力である冷水温度が大きく変動する(4~5℃)ことが課題となっている。 本研究では装置内部で冷却水量を調整することにより吸着速度の制御を行い、冷水出口温度の一定化を試みた。その結果、定格稼動時の冷凍能力に対して80~90%の出力とすることにより、冷水出口温度の平均偏差を±0.2℃以内(一般空調では十分な精度)に改善できることが確認できた。また、吸脱着モデルに用いた解析により、冷却水流量を変化させることによって冷水温度の一定化をはかるロジックを構築し、実験値との比較により妥当性を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吸着式冷凍機は、低温の温水(50~80℃)を利用して冷水を作ることができる冷凍機であるため、太陽熱をはじめ、生産工程で発生する熱、燃料電池の排熱等の様々な低温排熱利用が可能であることから、その有効利用に対する期待は大きいが、出力(冷水出口温度)の変動が普及阻害要因の一つになっている。 本研究により、吸着式冷凍機の出力(冷水出口温度)を一定化するための制御法が明らかになったので、吸着式冷凍機の普及促進に繋がることが期待される。
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