研究課題/領域番号 |
18K04460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 大分大学 (2020) 北九州市立大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
岡本 則子 大分大学, 理工学部, 准教授 (00452912)
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研究分担者 |
富来 礼次 大分大学, 理工学部, 教授 (20420648)
大鶴 徹 大分大学, 理工学部, 客員教授 (30152193)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 吸音率 / 建築材料 / in-situ測定 / ランダム入射 / アンサンブル平均 |
研究成果の概要 |
本研究では,アンサンブル平均による建築材料の吸音測定法(EA法)により測定された吸音特性から,ランダム入射吸音率の近似値を得る手法を提案した.具体的には,EA法により測定されるランダム入射時のノーマル音響インピーダンスから統計入射吸音率を算出した.拡散音場と見なせる残響室で測定した残響室法吸音率と比較した結果,吸音率の低い材ではParisの式,吸音率の高い材ではLondonの式を用いた統計入射吸音率が,残響室法吸音率に近似した.また,音響管法に比べ,EA法による統計入射吸音率は,残響室法吸音率との対応が良好であった.以上,提案手法によりランダム入射吸音率を予測できる可能性を示唆する結果を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
提案手法は一部の研究機関のみに設置されている残響室等の音響実験室を必要としないため,従来の残響室法に比べ,飛躍的にランダム入射吸音率の取得が容易になると考えられる.これまで吸音材料の開発は主に建材メーカーや音響の研究者によって行われてきたが,建築設計者や建築材料の研究者にとっても比較的身近な存在になる可能性があり,既存の材料を組み合わせた意匠性・吸音性の優れた内装仕上げや力学的性能に加え環境的性能も良好な多機能型材料など,健康で文化的な豊かな生活につながる技術開発の一助になると考えられる.
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