研究課題/領域番号 |
18K04464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
中野 淳太 東海大学, 工学部, 准教授 (30350482)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 熱的快適性 / 温熱環境適応 / 行動的適応 / タスク・アンビエント空調 / 局所気流 / 気流の好み / 環境適応 / オフィス / 気流 / 熱的快適域 / 適応行動 / ZEB |
研究成果の概要 |
国内のタスク空調は、対流式の割合が圧倒的に高く、近年は天井吹き出し口タイプに集中していた。冷房時のアンビエント設定温度は、26~27℃が一般的であった。海外では、PCS(personal control system)がキーワードとなっており、緩やかな環境調節能力を持たせたタスクユニットが国内外で共通するトレンドであった。 被験者実験により、局所気流の暑熱環境改善効果を調査した。ランダムに提示した吹き出し条件の順にかかわらず、申告による気流強度と快適性の組み合わせから被験者を4群に分類できた。各群には皮膚温分布に共通する特徴が見られ、生理的な特徴から好まれる気流が予測できる可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
事務所建築のエネルギー使用量の約1/3を空調が占めているが、コロナ禍の影響により、想定されるよりも少ない人員での運用を余儀なくされている。室全体を均一な環境に保つ空調計画では、人員の増減に対応した省エネ運転が困難なため、時間的・空間的なムラを許容する空調計画が必要とされている。温熱環境適応の概念に基づき、利用者が適応しやすい状況を用意することで、アンビエント環境の緩和が可能になる。現在主流となっている対流式のタスクユニットを用い、個々の利用者が好む気流性状を提供することで、快適を獲得しやすい状況が実現可能と考えられる。皮膚温分布の特性から、好まれる気流性状のパターンを導ける可能性が示された。
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