研究課題/領域番号 |
18K04476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
山脇 博紀 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (60369311)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 医療型障害児入所施設 / 小規模グループケア加算 / 加算基準 / 規模要件 / 設備要件 / 職員配置基準 / 障害児入所施設 / 職員滞在時間 / 新型コロナ感染症対策 / 小規模ケアユニット / 施設空間 / 悉皆アンケート調査 / 職員業務分析 |
研究成果の概要 |
医療型障害児入所施設の小規模グループケア加算の取得が極めて少ない要因には、3つの主な物理的要件がある。特に、定員8名以下の規模要件は施設の計画・建設時に考慮しておかなければ改修では達成が極めて困難である。一方、設備要件と居室要件はホスピタルモデルに比べて小規模ユニット型の療育環境は適合し易く、改修等も効果的であることが分かった。 一方で、職員配置要件やケア要件は適合できるが、早出勤務と遅出勤務を多く配するなどのシフト上の十分な検討が必要である。また、夜間の時間帯は、併置された別ユニットのケア応援等によって当該療育ユニットを不在にする時間帯が見られ、見守り確保は困難である事実が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、入所型施設の適切な環境づくりとして小規模生活型が目指されているが、医療的なケアを必要とするような重度の障害児入所施設環境に於いては、小規模生活型を目指し達成する事例が極めて少ないのが現状である。本研究では、その指標となる小規模グループケア加算の取得にかかる物理的要件における整備の困難性と、職員配置要件における見守り困難な課題とを明らかにした。今後、医療型障害児入所施設をホスピタルモデルではなく小規模ユニット型の療育環境として形成を目指す際、8名以下という規模要件は十分な見守りを確保する課題に照らして非常に困難な要件であり、制度議論が重要であることを指摘するものである。
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