研究課題/領域番号 |
18K04479
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
太幡 英亮 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (00453366)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 建築計画 / ワークライフバランス / コワーキングスペース / 子連れ / 親子の距離感 / バブル / インヴォルブ / 社会的包摂 / ジェンダー / 空間利用 / 見守り / 社会包摂 |
研究成果の概要 |
近年日本では、多くの女性が仕事の時間と家族との時間の両立を求めている。様々な要因によるワークライフバランス確保の困難が指摘される中、「子連れ利用可能なコワーキングスペース」が一つの解決策となりうると仮定した。 大学内に子連れで(または家族で)利用できるコワーキングスペースを設置し、観察調査・インタビュー・実験等の手法を用いて、子連れでの仕事を可能にする空間においては、親と子がそれぞれの心理的な「バブル(パーソナルスペース)」を維持しつつ、お互いに「インヴォルブ(相互干渉)」状態に調整されることで、相互の活動に集中して取り組めることを発見し、その状況をつくり出す空間的モデルを提示できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子育てと仕事の両立に向けた、包摂性の高い社会の実現が求められる中で、大学を一つの社会の実験場(リビングラボラトリ)と捉え、大学内に設置した子連れコワーキングスペースを用いた実証研究を行うことで、ライフスタイルやそれを可能にする空間的支援に関する成果を得て、発信ができた。親と子の心理・行動に着目して空間設計の知見を得られたことは、昨今、国際的にも注目を集める研究領域における大きな成果といえる。 さらに、大学内での実証実験にとどまらず、この研究成果を用いて、地方自治体における子連れ利用可能なコワーキングスペースの設計と社会実装につなげることができ、そこからも実証的データを得る事ができた。
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