研究課題/領域番号 |
18K04493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
伊藤 香織 東京理科大学, 理工学部建築学科, 教授 (20345078)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 中心市街地 / 感情 / 記憶 / 都市環境 / 年代 / 岡崎市 / 松山市 / 卒業生 / 量的アプローチ / 質的アプローチ / 好ましい感情 / 訪問頻度 / エンゲージメント |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,中心市街地の都市環境と市民が中心市街地に対してもつ感情との関係を明らかにし,現代都市における中心市街地の意味を再考することである. まず,全国14都市のアンケート調査の分析から,中心市街地の環境や評価と中心市街地への好ましい感情との関係を明らかにした.より多様で詳細な感情を捉えるために,愛知県岡崎市において市民インタビュー調査を行い,その結果を踏まえて,愛知県岡崎市及び愛媛県高松市在住者を対象に,中心市街地での記憶と感情に関するwebアンケート調査を実施した.調査結果の分析により,中心市街地に対する感情の度合いが年を経るに従って薄れてきていることが定量的に示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市政策では中心市街地再生が求められているが,中心市街地ならではの生活を定着させるためには,市民感情の観点からも中心市街地再生のあり方を検討することが不可欠である.本研究によって,広く課題となっている空洞化というハード面だけでなく,中心市街地が感情の拠り所としての役割を失ってきたということが明らかになり,そのうえで,体験の記憶の重要性が示唆されたことは,今後の中心市街地再生のあり方に手掛かりを与えるものである. 学術的には,「感情の地理学」など近年感情に対して新たに学術的な視線が注がれる中,都市計画学の分野で,感情を客体化し,定量的に都市との関係の一端を明らかにしたことに意義がある.
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