研究課題/領域番号 |
18K04528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 呉工業高等専門学校 |
研究代表者 |
下倉 玲子 呉工業高等専門学校, 建築学分野, 准教授 (50510442)
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研究分担者 |
柳澤 要 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (20311615)
佐々木 伸子 福山大学, 工学部, 准教授 (90259937)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 特別支援空間 / 小中学校 / 発達障害 / 自閉症 / 学習空間 / インクルーシブ教育 / 自閉症児 / カームダウンスペース / インクルーシブ / 特別支援学校 / 特別支援 / 学校 / 学習環境 / 個別支援空間 |
研究成果の概要 |
イギリスの特別支援学校6校において、感覚刺激に働きかけて精神的な安定をもたらす効果のある空間を「感覚配慮空間」と定義し、その種類と普通教室を中心に据えた空間構成を分析した。 1)幼稚部では専用のプレイグラウンドが配置されることが重要である。2)小学部では普通教室の近くにカームルームやスタディルームなどじっとして心を落ち着かせる部屋を配置し、かつ隣接してのテラスを配置し、クラスルームからの逃げ場を「静的」と「動的」の両方で造るなど工夫がいる。3)中高等部になると廊下など当たり前にある空間で気持ちを落ち着けることができるようになり特別な空間の重要性は低くなる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自閉症児やASDHDなど発達障害児と呼ばれる児童生徒の存在が顕著になっている中で、彼らのための特別支援に配慮した空間は、日本ではおざなりになっていた。しかし、最近は、教育現場側から、教室に隣接するオープンスペースに家具などでコーナーを作り、発達障害児が気持ちを落ち着かせる場所としていたりと、特別支援空間の必要性を感じてる教師は多い。肢体不自由者のためのバリアフリーなどは、目に見えやすい問題で課題が明確であるが、発達障害児のための心理的バリアを取り除くための空間となると、専門的な知識が必要になっていくる。本研究では、発達障害児などの感覚特性に配慮した空間や構成を提示した点で社会的意義がある。
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