研究課題/領域番号 |
18K04532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
富岡 義人 三重大学, 工学研究科, 教授 (50237111)
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研究分担者 |
田端 千夏子 三重大学, 工学研究科, 准教授 (30508544)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 建築形態 / 設計方法 / 架構単位 / 変形能 / 形の合成 / 構法要素 / 設計教育 / 設計製図 / 設計過程 / 設計プロセス / 設計スケッチ / 図的思考 / 架構形態 / 構造計画 / 村野藤吾 / 作家論 / 建築形態論 / 設計方法論 / 建築構造 |
研究成果の概要 |
1) 設計スケッチの実証的分析を通じた設計技法の発見と整理を行った。対象作品は村野藤吾、吉阪隆正などの傾向の異なる建築家を並列して取り上げ、それぞれの特徴的設計方法における構造的な構想が、設計の初期段階から思考されていることを明らかにした。以上の内容は日本語査読論文に加え、現在までで3篇の英語論文として発表し、現在発表の継続を行っている。 2)構造設計の教科書「建築デザインの構造と造形」の増補原稿を準備した。 3)教育内容の検証として、ハワイ大学マノア校において遠隔講義を行い、所属する三重大学でも試行的セッションを実施して、学生の関心や理解度を検討し、教育コンテンツの妥当性や有効性を確かめた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、地震国・日本における建築構造の向上を、大学における建築設計教育を通じて実現すべく実施されたものである。構造技術の発展そのものに注目するよりも、「構造のタネ」を発想し成長させる建築家の能力に注目し、設計スケッチの分析を基盤とした造形分析を進めた。 研究の成果は、これまでのところ英語論文3篇を含む十数編の論文・発表として国内外に発信している。さらに研究成果に基づいて建築設計の教科書「建築デザインの構造と造形」の増補版原稿が準備され、近く出版予定となっている。こうした教育コンテンツの整備を通じて、次世代の建築意匠・建築構造の能力向上が幅広く図れる基盤を形成したと考えている。
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