研究課題/領域番号 |
18K04535
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
大田 省一 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 准教授 (60343117)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 植民地 / 軍用技術 / サーベイヤー / 開港地 / 要塞 / 兵舎 / 城郭 / 軍用建築 / 近代建築 / ベトナム / 工兵隊 / 城砦 / コロニアル / 擬洋風 / カンボジア |
研究成果の概要 |
本研究は、開港期の建築を主たる対象として、軍用技術による建設活動に焦点を当てたものである。開港期建築の展開過程を探るため、国内開港地の他、フランス植民地の事例調査として旧仏領インドシナや北アフリカにて調査を行った。また、現地技術との折衷形態の事例として、中国、ベトナム、インド等での事例調査も行った。これらの調査により、軍事施設のみならず、行政施設や宗教施設まで、軍技師が広範に開港地の整備に関わっていたことを明らかにした。一方、現地側の軍事技術による建築にも着目し、近代の城郭等で西洋由来のものと融合する様を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、西洋近代由来の技術が各地の建設活動で応用された様子を詳らかにし、最初期の植民地建築の形成過程を明らかにするものである。史料的制約が多いこれらの建築について、現地調査により実際の建築物から知見を得る方途を示すことができた。 また、そこに単独地域の実例のみではなく、地域間にわたる技術伝来のルートを見いだしたことも大きな意義がある。また、とかく西洋由来の技術導入の観点からのみ語られる植民地建築について、現地技術の応用例を多く見出したことは、技術導入の相関を見る際の好例となるものである。 これらの建築の現物から看取できる情報を収集し、現物史料を保存していく際の指針にも資することができた。
|