研究課題/領域番号 |
18K04538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 群馬大学 (2019-2022) 岡山大学 (2018) |
研究代表者 |
陳 雲蓮 群馬大学, 大学教育・支援機構, 講師 (70791896)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 近代東アジア / 水際使用権 / 防波堤 / 桟橋 / 航路 / 港湾建築 / 産業施設 / 生産機能 / 都市景観 / 築港技術 / ケーソン / 港湾管理 / 税関 / 港湾技師 / 人夫 / 近代長崎港 / 外国人波止場 / 三菱立神造船所 / 台湾高雄(打狗) / 高雄築港 / ケーソン工法 / 長崎港外国人波止場 / 大浦 / 新地 / 出島 / 立神 / 波止場修理 / 石垣工法 / 石工 / 外国人居留地 / 干潮 / 満潮 / 水地区 / 後ろ地区 / 横浜居留地 / 水辺の建設 / 水辺の取り締まり / 海岸通り / 東アジア / 貿易港 / 港湾システム / 築港過程 |
研究成果の概要 |
本研究はアヘン戦争(1839-42)以降に開かれた東アジア沿岸部の港湾の建設過程と港湾システムの構築について調査し、分析したものである。主として香港、上海、横浜、長崎、神戸、台湾高雄を事例に、それぞれの港湾の地理条件と機能、水と陸をめぐる権利関係、港湾建築、港湾土木技術の変遷、港則の内容を究明した。歴史文献、港湾地図や建築図面の分析により、近代東アジア沿岸部の港湾の全体的特徴が初めて明らかになり、かつビジュアル的に読者に示している。なお、水と陸をめぐる権利関係の紛争や疫病対策としての港湾政策に着目した結果、現代における水と陸をめぐる問題や衛生的観点による港湾の管理にとって重要な知見になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市空間史の観点から、本研究は近代東アジア沿岸部の港湾は、航路、防波堤、護岸、埠頭、倉庫、税関を備えた近代的港湾への変容過程を究明することができた。なお、疫病対策としての港湾政策にも目を向けることにより、現代の港湾の水際対策にとっても重要な知見を得られた。それらの港湾施設は現在も機能しているため、港湾の土木構造体や港湾建築の保存再生に重要な参考資料を提供する。 土木史の観点から、近世から近代までの防波堤工法、材料を体系的に整理したことにより、土木技術史分野の発展に寄与している。具体的に日本の伝統的石垣工法、オランダ由来の沈床工法、コンクリート工法、ケーソン工法の発展過程を究明した。
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