研究課題/領域番号 |
18K04545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
松本 剣志郎 法政大学, 文学部, 准教授 (80468719)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 江戸東京 / 公共負担 / インフラ維持管理組合 / 道普請 / 橋普請 / 三都比較 / 町共同体内完結 / 明治初期史料 / 姫路酒井家文書 / 角筈村渡辺家文書 / 四谷塩町一丁目文書 / 江戸日記 / 近代化 / 上水組合 / 玉川兄弟 / インフラ維持管理 / 江戸 / 御府内備考 / 大名家史料 / 城下町 / 組合 |
研究成果の概要 |
道路や橋梁、上下水などのインフラが、近世都市においてどのように維持管理されていたか。近代国家は租税負担を導入したが、それ以前はどのようなシステムであったのか。日本各地の博物館等に所蔵される古文書から関係史料を収集し分析した。多数のインフラ維持管理組合の存在を明らかにすることができた。あわせて江戸から東京への移行期における維持管理の様相を具体的に明らかにすることができた。江戸ではインフラ維持管理に大名家への依存傾向があったが、東京ではそれが不可能になった。公平な負担にむけた制度整備が要請された一方で、豪商(後に財閥)による近代都市計画事業への参入がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、道路や橋梁、上下水道などのインフラ維持管理のコストが問題となっている。誰が、どこまで負担すべきであるのか。現代社会は、こうした問題に当事者意識をもつことも難しくなってきている。では前近代において人びとはインフラ維持管理にどのように関わってきたのか。本研究の成果のひとつに、近世から近代への移行期におけるインフラ維持管理の制度変容過程を明らかにしたことがある。前近代および近代の有り様を確認することで、現代社会の問題を考える手がかりとしたい。
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